訛りのある英語でも

英語の発音が
きれいなことに越したことはない

しかし
仮に訛っていたとしても
英語を話そうとしているか
していないかでは
雲泥の差である

インドでは方言と言おうか
各民族や地方で言語が全く異なるため
インド国民同士も
英語で会話をする

そして
インド人たちの英語は
本当に聞きとりにくく
私は苦労した記憶しかない

それでもインドの人達がすごいのは
訛っていようが
とにかく
言うべきことを
英語できちんと言うのである

私たち日本人にも
もちろん訛りがある

RとLは聞き取れない
THの発音は簡単ではない

だけれども
訛ることや
間違うことを
恐れていては
もったいない

日本人は少なくとも
義務教育で三年も
英語を学んでいる

高校を卒業している人であれば
六年も英語を学んでいることになる

だから
全く話せない人はいないはずである

もちろん
特殊な事情がある人はいるだろう

訛りを恐れないでいるということは
日本人にとって
とても勇気がいることであろう

なぜなら
私たち日本人は
他人の目を気にするように
社会や習慣
道徳や学校などでも
教えられてきているため

訛っていることを
馬鹿にされるのではないかと
心配してしまうのだ

訛りのある英語でも
心をこめて話せば
想いは必ず通じるはずだ

そして
訛りのある英語を聞いた時
聞き取れていないことを
相手に言うことも
実は大事な能力でもある

私の夫の居住地の英語は
正直
大変聞き取りにくい

スーパーや魚市場で
いつも度々聞き取れない私に
怪訝そうな顔をする人も
中にはいるが

基本的には皆
丁寧に何度も
同じ言葉を発してくれる

訛りのある英語でも
英語は英語である

もちろん
美しい発音の英語が
どれだけ意味のある
素晴らしいものなのかは
別物であるが

訛っていても
英語を話す勇気を
心に持つだけで

地球規模での活動ができる人への
第一歩を
踏み出せるはずだ

La Carrière -Mariko