コーヒーマシンの前

日本に帰ってきて
何か物足りないと思うこと

それはオフィスの中に
コーヒーマシンという
人が集まる場所が
ないことである

スペイン人も
フランス人も
オーストリア人も
コーヒーマシンの前で
よく
色々とどうでもいいことを
語り合ったものである

コーヒーを淹れながら
もしくは
マシンから落ちてくる
コーヒーの香りを
楽しみながら

昨日あったできごとや
今日これからのこと
どうでもいい趣味の話や
仕事の短い愚痴まで

話の内容は多岐にわたる

そうか
日本には
そういう雑談ができる場所が
ないのだなと
ふと気が付く

こうした小さな雑談が
人間関係を
作っていくことを
日本の人たちは
知らない

タバコを吸う人たちが
喫煙所で
仲良くなるというのは
耳にするが

男女問わず
年齢も問わず
タバコを問わず

誰もが気軽に
話しかけられる
そういう場所が
なかなかないということなのだ

人間関係を作ること

それはどんな仕事においても
大事なことである

それは世界各国
どこでも同じことである

言葉の壁や
習慣の壁

そういったものを取り除きながら
お互いの人生を
知り合っていく

そんな時間が
足りないのだなと
感じている

異文化理解というのは
簡単なことなのかもしれない

それは日々の会話ででも
十分成り立つことでもある

誰もが集えるような場を
雑談ができる場を
職場に持つべきである

La Carrière -Mariko