体内ホルモンの波を感じる時

服用している薬が変わると
副作用も変わるものである

今服用しているものは
食欲ではなく
いわゆる
体温が上下に揺らぐのが
分かるのである

身体の中を熱風が吹き荒れるというのか

そんな感覚を覚える

絶対にこれは薬のせいだと
自分で思っていたのだが
担当医にも
身体の中を熱風が吹き荒れたりしなかったかと
聞かれたのである

やはり、と思った

これは身体が薬に反応している証拠でもある

でも一方でなんと苦しいことかと
思うのだ

よく更年期障害の症状の一つで
ホットフラッシュという言葉を聞くが
ほてりやのぼせがあるという

多分その症状と
とても似ている状況なのだろう

ホルモンの分泌量は
本当に少量なのだと聞くが
なんとそんな少量の物質に
こんなにも
身体の機能が支配されていると思うと
人間の身体の仕組みが
どれだけすごいものなのかと
考えさせられる

ホルモンは波のように
一時、身体から出され
その後、止まるというのを
繰り返すのだと
医者は教えてくれた

その言葉に
十分納得できるだけの
副作用を感じている

先ほど所用で
自分の顔の写真を撮り
なんと疲れているのだと
がっかりした

確かに少し
疲れている実感はある

こんなものに負けない
左右されない

そんな私を
どこかで持ちたいと
疲れ果てた顔を見て
少し考えてしまう

ああ、神様
世の中の女性たちを
この苦しみから
救ってください

私は自分のために
何ができるだろう

La Carrière -Mariko