自分で自分を護る時代へ

あまり政治や国家についての
批判をするつもりはない

そしてこれは全て、私の個人的な意見であることを最初に申し上げる

ただ、どうしても
カルロス・ゴーン氏のの逃亡劇について
書いておきたいと思った

世界に日本は
恥をさらしたと
感じた出来事であった

正直、事の真相は分からない
彼が有罪か無罪かも
私は知る由がない

ただ
容疑者をみすみす
国外へ逃亡させられるほど
日本の水際
つまり国境近辺は
甘い管理でしかないということである

確かに
日本は信頼という名のもと
税関検査も
アッという間に終わる

荷物こそ開けられないが
全員、X線カメラを通さなければ
ならない国もたくさんある

全数ではないが
ランダムで数名に一人が
荷物を開梱させられる国すらある

これから移民が増えていくであろう国
それが
残念ながら日本である

そんな国で
これだけ甘い監視でいては
安全な国とは
言えなくなると思うのだ

もちろん
世界各国の世論を見ていると
日本の司法制度が悪いとか
カルロス・ゴーン氏へ共感するとか
様々な意見が飛び交っている

でも
事実は一つである

日本は容疑者を
外へ逃がしたということである

この事実を前に
東京オリンピックを迎えることを
ふと
怖いと思った

自分の身は自分で護る時代が来た

日本では
たとえば食中毒が起きた場合
作った方
つまりサービスを提供した方に
責任がある

しかし
よほど犯罪的な食中毒でない限り
他の国では
食べた方が悪いことが多い

仕方のないことなのだと
割り切れない何かがあるのであろう

日本の良さだという人もいるだろう

でも
私は
これが日本の恐ろしいところだと
感じている

良いサービスは提供されてあたり前
そのサービスは完全でなければならない

その意味をもう少し考えると
客の方には
一切何の責任もないようにも
捉えることができる

実際
客の方にも責任はあるはずである

しかし、そうはならないのである

私たちは日ごろから
自責
つまり
自分で責任を取るという習慣がないのだ

容疑者すら
簡単に逃げられてしまうほど
日本は落ちてしまったのだろうか

もし
それが本当なのだとしたら

自分で自分の責任を取るということについて
もっともっと
私たち市井の一人ひとりが
考えていかなければ
安全な国というレッテルが
剥がれてしまう日も
そう、遠くないかもしれない

La Carrière -Mariko