ニューヨークという街

先日
久しぶりに
ニューヨークへ行く機会があった

過去の記憶も
楽しく素晴らしい思い出ばかりであったが
今回も
それはそれは
美しく、楽しく、素晴らしい思い出ばかりが
残る旅であった

ニューヨークは
私の中でも一、二を争う
素晴らしい街の一つだ

ニューヨーク在住の友人も
心地良すぎて他に行けないと
言っていた

過去
安全でなかった地下鉄は
誰もが乗れる
安全なものへと変化を遂げた

街の中に存在する
美しい木々や公園は
都会と自然が
共存できることを
訴えている

不親切な人や嫌な人は
生粋のニューヨーカーではないことが多いと
友人は力説していた

多分
この街を愛する人たちが
誰からも
愛されるように
街を作り上げている

だからこそ
このような輪が生まれるのだ

街を愛する人は
愛される街であるために
心を尽くす

Uberの運転手から
突然
スペイン語で話しかけられる

どうして
スペイン語を話すと分かったのかと
尋ねてみると
携帯電話の留守番電話が
スペイン語だったから
と言う

プエルトリコからの移民
キューバやコロンビアからの移民

一般的に
スペイン語圏からの移民たちは
本当に心が広く、優しい

スペイン語を話すと分かると
距離が一気に短くなる

そんな彼らも
生粋のニューヨーカーたちの一人である
親の世代に移住してきた人たちも
たくさんいるのだ

皆、自国以上に
この街を愛していることが
交わす言葉から
伝わってくる

歩きながら食べるベーグルや
ふと入った本屋に並ぶぺーバーバック
ハッピーアワーのレストランに
摩天楼の景色たち

心を奪われるのは
決して特別ではない
日常の風景のかけらばかりだ

歩きながら
この街のエネルギーを
身体に貯め込みたい
そんな気持ちに駆られた

いつかここで
もう少し長い時間を過ごせる日が
来るのかもしれない

ふと
そんなことを思いながら
帰りのフライトに乗り込んだ

そして
夜八時過ぎというのに
抜けるような青い空が
メキシコで待っていた

長い冬の天気だけが憂鬱だと
友人が言っていたのを
思い出した

今の私には
この場所もまた
パワーをくれる場所であることを
再認識する

またニューヨークへ行こう
素晴らしい人たちに
会いに行こう

La Carrière -Mariko