選べない人間関係から学ぶこと

仕事をされている方にとって
同僚や上司、部下は
選ぶことができない
運命共同体でもある

以前全ての人が働いているという事実にも書いたが
仕事とは、有償の仕事のことだけではない

PTAやボランティア
家族ぐるみのお付き合いなどで
発生するであろう
数々のタスク、いわば
果たすべき作業全てを含んでいる

極論ではあるが
友人は選ぶことができても
ボランティアの仲間や
社会活動を共にする人々を
選ぶことも難しい

世の中は不思議なもので
神は二物を与えないのか
仕事のパフォーマンスが素晴らしく
かつ
人間的に成熟した人格の持ち主は
そうたくさん
出会えるものではない

いや
もしかすると

そういう人にしか
出会っていない人もいるかもしれない

なぜなら
類は友を呼ぶとはよく言ったもので
同じような感覚を持った人が
自然と集まるようになるからである

さらに
人間関係に一切惑わされないという
頑丈な心の持ち主もいるかもしれない

仕事のパフォーマンスと
人間性の両立

これは人類の永遠のテーマの一つとも言える

それは
私たちに心があり
感情というものを持つ生き物だからである

事実
感情と仕事を切り分けることは
大変難しい

良い人は人間的に素晴らしくとも
良い仕事をするとは限らない

良い仕事をする人が
人間的に素晴らしく良い人であるとも限らない

私たちは
苦しいことか楽なことか
二択を出されると
楽な方を選びがちである

選べない人間関係は
実は
苦しいことを学ぶための
貴重な機会でもある

私もおそらく
自分の部下たちには
仕事はできるが
決して良い人とは思われていないだろう

しかし上司としての私は
それでも
彼らが成長してくれるのであれば
悪い人で構わないとすら
思っているのである

メキシコ人は
苦しいことが大嫌いである

だから
敢えて苦しい状況を
作ることもある

こうやって書いてみると

私自身
なんと人間ができていないことかと
思わされるが

苦しみから学ぶことを
逃げてはいけないのである

それは
選べない人間関係は
苦しみから学ぶことを
逃げられないにするために
存在するのだと考えているからである

選べない人間関係で苦しんだ時は
そのように考えてみると
少しだけ
気持ちが軽くなるのではないだろうか

La Carrière -Mariko