全ての人が働いているという事実

働くということに関する考え方が
時代とともに変わってきたのは事実である

自分の理念や考え方を世の中に発信し
世の中の人から共感を得て、初めて仕事になる
これについては先だっての記事で述べたとおりだが

そんな時代が、私たちの生きる現代、今だ

雇用主も被雇用者も
個人事業主も

みな、どのように世の中に貢献したいのか
どんな考え方で商品やサービスを提供しているのか
思いを言葉にし、語らなければならない

それは何も給料をもらうだけの労働に限らない

そうは言っても
世の中そんなに甘くない
という人も多いと想像する

好きでここで働いているわけではない
仕方なく、仕事を辞めた
子育てで忙しいので、理想は理想

などという人がいて当然だ

しかし、すべての人が
何かしらの目的を持って働いている事実に
変わりはない

好きで働いているわけじゃない
そういう人もたくさんいるだろう
ではなぜ、そこで働き始めたのか
思い出してもらいたい

家から近い
給与が良い
後継ぎだから仕方がない
紹介してもらったから

今、そこで働いていること
全てに理由がある
そして、そこへやってきたのは
誰でもない、自分自身なのである

仕方なく、仕事をやめた人もいるだろう
夫との生活を選んだから
家族の介護の都合があったから
子どもの保育所が見つからなかったから

仕事をやめて家事に専念している人もいれば
療養している人もいるだろう

職場から離れることを
選んだのは
誰でもない、自分自身なのである

子育てで忙しい
親の介護が大変という人もいる
そういう人たちは往々にして思いやりがある人が多い
所得を得るためではなく
誰かのために、無償で働くことを選んだのだ

無償で働くことを選んだのは
誰でもない、自分自身なのである

つまり
多かれ少なかれ
有償であれ無償であれ
自分のためであれ、誰かのためであれ

全ての人が何かのために
自分を含めた誰かのために
今、働いているという事実があるのだ

そして、その事実を世の中に発信できる時代になった
理想や理念、考えていること
誰でも平等に、自由に表現できる時代になった
科学技術が進んだことで
情報発信の手法も広がった

その結果
世の中の人から共感を得られる機会も広がった

つまり
市井の一人が
理念や考え方、目指すことを発信することで
何かを成し遂げられる可能性が
広がったのである

このように綴っている私にも
この文章に目を通している方々にも
全ての人々に
理想を語り、誰かに共感してもらえる機会があるのだ

誰かのため、自分のため、という垣根を越えて
働く目的を自分で定め
自分で決意すること

そして
どのように生きるのか
どんな生き方をしたいのか
考え続けること

これこそが自己実現を助ける柱となる

自己実現というと
つい、大きな夢やあこがれを考えがちだが
実はもっと身近なものでもあるのだ

もちろん
あきらめた夢もある
叶わなかった願いもある

しかし、諦めたのは自分自身である
叶わなかった願い事には
何かしらの理由がある

そんな毎日の積み重ねが
今日の自分を作り上げている
そして今日の自分こそが
これまで私が決断してきたことの結果でもある

だからこそ
日々の積み重ねを大事にすべきである
働くことを
おろそかにしてはいけないのである

それは
全ての人に言えることである

人生を、キャリアを
もっと愛せるものに変えるチャンスは
日々の中に必ずあるのだ

 

La Carrière -Mariko