料理が教えてくれること

時々無性に食べたくなるもの
それは
アジアの食事である

この表現では
乱暴に聞こえるかもしれないが
トルコ以東
日本までを含んだ国々の食事である

タイ料理
インドネシア料理
中華料理や韓国料理
ベトナムにマレーシア
ラオスやインドの料理
モンゴル料理もある

とにかく
無性に食べたくなるのだ

馴染みのある味もあれば
ない味もある

海外に出てみて
肌の色が似ているからか
外見が似ているからか
どこかしら
親近感を覚えることもある

そんな感覚が
味覚を呼び覚ますのかもしれない

アジアの料理を食べながら
その国を思い浮かべると
どこか懐かしい気持ちすら
思い浮かぶのである

不思議である

中には
訪れたことのない国もあるというのに
なぜかその国のことを
まるで知っているかのような
感覚すら
生み出される

料理には
その土地の歴史と
人々の暮らしが反映されているため

食べることを通じて
文化を疑似体験することができるとも言える

メキシコで食べるアジア料理も
なかなかレベルが高く

世界の国から
国境を越えて
たくさんの人たちが
この国の今を形作ってきたことを
痛感させられる

食べることを通じて
私たちは
自分の命を育て
心と知識も育てている

そして、アジアの食事は
私がアジアという地域にある
日本という国で育ったことを
思い出させてくれる

広い視野を持つためにも
世界各国の食べ物を
食べ歩きたい

La Carrière -Mariko