昨日の予告通り
今日は美味礼賛という
文庫本について触れたいと思う
オリジナルは
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランという
フランス人が書いた本だが
今日は文庫本
つまり小説の方を取り上げたい
海老沢泰久という作者が書いているのだが
要は辻静雄の伝記のようなものである
辻静雄という人は
日本人なら一度は耳にしたことがあるであろう
辻調理師専門学校の創始者でもある
フランス人以外で
初めて
フランス国家最優秀職人章を
授与された人でもあり
日本におけるフランス料理の普及や
その文化への理解貢献度は
計り知れない
もしまだお読みでないなら
是非とも読んでみることを
お勧めしたい
というのも
読んでいるだけで
フランス料理を味わっているような
錯覚を感じられる
もしくは
フランス料理を食べたいと
居ても立っても居られなくなるとも
言えるのだが
フランスの食文化について
これほど分かりやすく
そして日本へ持ち込むために
自身の舌と腕を使って
努力を重ねた先人の
知恵に触れることができるからである
私も何度も読みながら
ああ
またフランス料理を食べたいな
などと思ってしまうのである
美味しく読める本であること
間違いなし、である
La Carrière -Mariko