パン好きな友人がいるのだが
彼女はどちらかというと
食パンのようなパンが好きで
バゲットには興味がないのだと言っていた
が
そんな彼女が惚れた
バゲットがあるのだと
ある日プレゼントを頂いた
確かに外側がパリパリで
ここまで固く湿気の高い日本で
焼き上げるのは難しいというのは
私でも想像ができた
後から調べると
どうもフランスのバゲットコンクールで
賞を勝ち取ったレシピであることを
知った
そして
なるほどと思った
バゲットをかじると
フランス時代を思い出す
美味しいパンが
生活基盤を支えている
それがフランスの生活だったなと
思い出す
バゲットの贈り物は
私という人が
どんな人生を
送ってきたのか
よく知っている人から送られた
日常を彩る
素敵な出来事であった
La Carrière -Mariko