Epiphanyを祝う

1月6日はEpiphany
日本語では公現祭 であった

この日東方から
三人の賢者が誕生したばかりの
イエスキリストを
訪問し贈り物を授けたという

私の過去いた
スペインでは
本当のクリスマスともいわれている

そして、メキシコでも同じく
地方によっては
1月6日の方が重要とされるところも
あるほどだ

この日
人々は
ケーキを分け合って食べて祝う習慣がある

フランスでは今では有名となった
Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)と呼ばれるケーキで
アーモンドプードルがベースとなった
パイ生地でできたケーキである

スペインでは
Roscón de reyes(ロスコン・デ・レジェス)
メキシコでは
Rosca de Reyes(ロスカ・デ・レイエス)
と呼ばれるものを食べるが

どちらもケーキと言うよりは
菓子パンの一種の扱いである
(個人的にはスペインの方がケーキに近いと思う)
メキシコのものを例にすると
メロンパンに近い味がする

食べ物は違うが
共通するのは、それぞれのケーキに
陶器の人形(もしくはそれに類似するもの)が
入っていることである

その人形が当たると
フランスでは幸運になると言われているが
メキシコでは
人形が当たった人が
2月2日にタマーレスを
ご馳走しなければならない

2月2日はLa Chandeleur
日本語では聖燭祭と呼ばれており
フランスではクレープを食べ
メキシコではタマーレスを食べる

タマーレスというのは
トウモロコシを練って作った生地の中に
豚肉のトマトチリソース煮や
鶏肉やチーズなどが入った食べ物である

ところ変われば、であるが
なんとも同じような習慣があることに
とても面白みを感じる

私が面白いと思うところは
同じような習慣が
国を超えて存在するという事実と
同じような行為を
違う食べ物で
それぞれ行っていることである

日常的に
文化の違いや
生活習慣の違い
さらには差別や格差などを
感じることも多々あるが

一方で
人間という生き物の持つ
共通性のようなものが
少なからずともあるのだと
学ぶ機会でもあるからだ

そして私は今回
人形を引き当ててしまったため
スタッフに
タマーレスをご馳走しなければ
ならなくなった

我が家の近所に出る屋台の
タマーレスがおいしいと評判なため
最初から買い物係を任されていたのだが
支払いもしなければならないとは
なんとも幸運な一年の始まりである

La Carrière -Mariko