家族でアフタヌーンティーへ

今年の年始は
実に5年ぶりに
日本でゆっくりと過ごすことができた

また親戚で集まるような場もなく
家族水入らずで
食事をするなどの
機会を持つことができた

そんな中で
家族で行って良かったと思うのが
アフタヌーンティーである

外出を控える家族も多いであろう
しかし
我が家は私が日本にいて
お正月を過ごすということが
いかに貴重なのかを
知っているため

できる範囲ではあるが
楽しむことを
忘れないというのが
ポリシーでもあった

家族で出かけたアフタヌーンティーは
京都にある
古くからの洋館である

普段はレストランやカフェとして
観光客で賑わう場所に
ひっそりと建つ

もともとは、そこまで人が多くなく
快適な場所でもあり
私にとっては
京都の貴重な穴場の一つ
という場所でもあった

それでもお正月の
アフタヌーンティーは
大人気で
いつもは予約ですぐにいっぱいになるという

温かいスコーンが
本当においしく
紅茶にも珈琲にも
よく合うクリームとジャムが
添えられていた

父は決して
こうした西洋文化に
教養がある人ではないが
それでも
出された飲み物を
楽しんでいた

母は私の住んだ国に
いつも遊びに来てくれるような
活動的な人であり
このようなお洒落な場所での
時間の過ごし方も
わきまえている人である

バランスが
とれているようで
とれていないような
不思議な家族の時間であったが

人も少なく
静かな洋館で
家族で過ごす時間は
特別なものであった

家族で素晴らしいお茶の時間を
過ごすというのは
是非
取り入れたい
新しい習慣だなとも思った

気分や雰囲気を変えることで
話題が変わることもある
そういう意味で
普段家族で行かなかった場所に
敢えて行ってみると
新しい発見に出会えると思う

La Carrière -Mariko