季節を感じながら生きる

暦の上では
今日は春分にあたる

世界的にみて
春分の日が祝日になるのも
日本くらいである

しかし

春分の日を大事にしてきた
古代の人々は
世界各国にいるのである

メキシコには有名な遺跡がいくつもあるが
チチェン・イッツアーと呼ばれる
カンクンのそばの遺跡には
春分の日には
大勢の人が詰めかけるという

その日
ピラミッドの頂上と
地面に作られた蛇の頭が
ピラミッドの影によって映し出された胴体で
つながって見えるのだ

古代の人々は
この蛇を神としてあがめていた

テオティワカンと呼ばれる遺跡にも
大勢の人が詰めかける

所説あるのだが
アステカカレンダーにおいては
春分の日が
一年の始まりとされていることに
由来するといわれている

土地が違い
文化も違う世界だが
季節を感じながら生きることは
同じ感覚である

人間という生き物の持つ
普遍性について
考えさせられる日が
春分という日なのかもしれない

一方
昼と夜が同じ時間になるということは
間もなく
サマータイムが始まるという合図でもある

アメリカではすでに始まっているのだが
なぜかメキシコは
4月までお預けなのである

メキシコの面白さも
少しづつではあるが
お伝えしていきたいと思う

 

La Carrière -Mariko