予定のパズルをはめていく

短すぎる日本滞在であった

それでも
当初の目的であった
親との時間
行きたかった病院
仕事関係での訪問先は
少なくともなんとか
訪れることができた

今の私にとっては
一分が貴重である

昔は
朝食、ランチ、食後のティータイム
夕飯と、夜の少しのバータイム

最大で5つの約束をこなすことが
当たり前だったことがある

特に
短い日本滞在においては
ぞれぞれの約束そのものが
貴重である

しかし私も歳を重ね
急ぐということを
強いられるのが苦手になった

できればゆっくりと
時間を過ごしたい

自然とそう思うようになった

もう、こんな風に予定を詰め込むのは
ご免である

もっとも
仕事などのアポイントメントは
時間を細かく刻んで
予定調整している

予定を立て始める時は
ほぼ白紙である

しかし最終的には
その全てがみっちり埋まってしまう

予定のパズルを埋めるのは
簡単なことではないが
頭を抱えて悩むほど
難しいことでもない

それはパズルを埋めながら
何をしようとか
誰と会おうとか

想像が働くからである

前を向いて歩いていれば
予定のパズルですら
味方をしてくれる

私は本当についているんだと
改めて思った
短い日本での夏休みであった

La Carrière -Mariko