土地に愛されていると思った瞬間

先日光が差し込む瞬間にも書いたが
最近
身の回りに起こる変化が
自分にとって
ありがたいことが多く

ひたすら
感謝の気持ちで
いっぱいになる

そしてある朝
オフィスに向かって
車を運転している際に

自然に
でも、突然ではなく
何かに諭されるかのように

私はこの土地に
いかに愛されているのかという気持ちが
込み上げてきたのである

メキシコに愛されている

とても深く幸せな
不思議な気持ちであった

そして
過去住んできた町や国から
同じ様な気持ちを
感じたことを思い出した

それはある日突然
やってくるものである

住んでいる期間の長さでもなく
場所が高級住宅街だとか
貧困エリアなのかということでもなく
ただ

街から愛されている
国や土地から愛されていると
感じるのである

そんな気持ちに気がつくと

日常起こるトラブルや
些細な問題ですら
自分のためになるのだと
考えられるようになる

日常起こる素晴らしい出会いや
新しい人との交わりは
奇跡であり偶然であり
必然であるのではないかとすら
思えるようになる

やはり
住んでいる土地を愛し
その土地の言葉を話し
その地の文化に浸ることは
意味があるのだ

異文化理解と一言で言っても
その側面は有象無象に存在する

一個人が
もっとも簡単に
そして素直に
異文化を理解したと実感できるのが

まさにこの感覚ではないだろうか

住む土地を愛し
その場所から恩恵を得られること

その経験は
多様性を受け入れるための
ベースづくりに
一役貢献すると
確信した瞬間でもあった

La Carrière -Mariko