日本の生活が窮屈で
海外へ飛び出す人もたくさんいる
一方で
日本が恋しくなって
海外から日本へ戻る人もたくさんいる
鎖国という歴史と
開国と戦争の歴史が
日本の近代化を進めてきたのだが
その結果
日本人は
海外好きで
海外嫌いになったと思う
たとえば
フランスで有名なショコラ
レストランやワインなど
たくさんのものが
日本でも手に入る
アフリカ名物のバオバブの実や
ハンガリー名物のグヤーシュの素
ジャマイカンチキンのスパイスや
とうもろこしの粉も手に入る
洋服や化粧品
ブランド物も同じである
とにかく
日本では海外から運んできたものが
大人気である
舶来という単語が
今でも辞書にあることが
それを意味している
一方で日本では
英語ができないとコンプレックスを抱く人が多く
外国人というだけで
偏見の目で見るような考えも
まだまだ根深い
これまでの歴史が語る通り
鎖国から開国した際に
外国人から不当に扱われた事実
追いつけ、追い越せとばかりに
近代化を目指してきた事実
これらが、そうした価値観のベースにあるのだと
私自身は考えている
海外旅行も
昔は特別な人しか行けなかった
その結果
海外に対する憧れがある一方
行かなくても良いという考えがあるのも
事実である
いずれにしても
日本人は日本のモノの価値を
もう少し
理解したほうが良いのではないかと
問いたい
海外に対して
憧れを抱くこと
嫌悪感を抱くこと
どちらも自然なことである
しかし
日本という国の魅力や
素晴らしさについて
私たちは知らなさすぎるのである
外から見た日本の姿を
海外で生活することを通じて
少なくとも
私は自分のものにすることができた
日本の悪いところもたくさんある
でも
それを変えていかなければ
日本という国に未来はないのだ
憧れや嫌悪感
どちらも大事である
日本文化に対する
尊重と理解を
私自身も深めなければと思う
改めて
今朝
メキシコ人との会話で
そんなことを考えさせられた
自国文化を知り理解することは
異文化理解の基本でもある
La Carrière -Mariko