家族と仕事
どちらが大切なのかという問いは
昔から
何度となく耳にしてきた質問である
メキシコでは
ダントツで家族である
仕事よりも
家族の方が大事である
そして
家族の絆の強さは
文化の根底を
作り上げているものの一つでもある
日本では
職場の人に
家族を紹介することは
稀である
時折
積極的に紹介する人もいるが
大半の人が
家族の関係を
職場へ持ちこみたくないと
考えている
職場を家族に公開する企業も
まだまだ
日本では、少ない
家族と仕事
どちらが大切なのか
長年の質問になるわけである
日本人の多くの人が
時と場合によると
お茶を濁して回答するであろう
おそらく多くの人に
この回答に
確固たる答えがないのではないかとさえ思う
一方で、メキシコの人達は
積極的に職場の人にも
家族を紹介したいと考えている人が多い
もちろん
信頼関係ができた上での話ではある
基本的に
メキシコ人はパーティが好きである
そうなると
必然と
家族が集まる場も多く
人を招待できる機会も多くなる
誕生日パーティ
ベビーシャワー
洗礼式のパーティに
15歳のお祝い
結婚式に記念日
挙げだすときりがない
家族の誰かのお祝いに
呼ばれることも多々ある
部下の母親の誕生日会に
声をかけられた時は
さすがに驚いたが
家族と会う
家族に会ってもらう
そのような行為に
私たちが思っている以上に
大きな意味を持つということを
彼らの笑顔と表情
普段よりもはしゃいだ姿からも
十分に
伝わってくる
先日
郊外にある田舎町へ
部下の家族のお祝いに
訪ねて行った際
家族の皆はもちろんだが
なにより
招待してくれた部下とその家族
そして
普段一緒に働いている
他の部下たちまでが
本当に嬉しそうであった
家族同士で
仕事や職場の垣根を越えて
人と人として交流すること
その意味を
何よりも大事にしている
そんな彼らの姿に
人間として
実は
こちらの方が自然なのではないかと
ふと
考えさせられる
家族の絆
家族と家族の絆
これらを尊重する生き方を
見習いたい
La Carrière -Mariko