親への贈り物

昔は年末年始を
日本で過ごすということを
あまり意識していなかった

スペインにいたときは
基本的に日本に帰国を考えなかった

フランス、オーストリアにいたときは
年によってまちまちであった

メキシコの時は
親が年を重ねたことを認識し
年に一度は帰ろうと
年末は日本で過ごすことにしていた

日本人は1月1日の元旦を大事にするが
私の日本での1月1日は
一瞬である

この日は
朝ごはんを食べて
すぐに京都を出て
電車や新幹線を4本乗り継いで
成田から夕方のフライトで
メキシコへ戻るというのが
私のスタイルであった

それでも1月1日に
親と過ごせることを
感謝して生きてきたのは
事実である

今年はもう少し
長く親と過ごせそうである

ただ
治療のスケジュールで
早めに東京へ戻る可能性も
ゼロではない

COVID禍でも
私の親の考えは
変らない

COVIDが原因で会えなくて
万が一何かあったら
一生後悔する

だから会ってから
何かあった方が
百倍良いんだけれど

ということである

一期一会を大事にする
私の親らしいなと
痛感する

今、親への最大の贈り物は
帰省して
お正月に顔を見せることであろう

些細なことかもしれない
けれど
人と会うということの価値は
何事にも代えがたいと
思うのである

La Carrière -Mariko