その土地の言語を学ぼう

転勤や国際結婚など
多様な理由から
海外へ移住する人がいる

私の持論ではあるが

短期間だったとしても
移住をするなら
その土地の言語を学ぶべきである

この記事を読み
驚かれる人もいるであろう

でも
実のところ

その土地の言語を学ぶのを
躊躇する人もいるのである

確かに一理あるのだ

たとえば
インドネシア語は
世界で話されている国は
インドネシアくらいである

同様に
イタリア語も
イタリアでしか話されていない

日本語も同じである

その言語を学んだところで
このあと
何の役に立つのかという
疑問が湧き出るからである

しかし
土着の言語を知ることは
異文化理解の基本である

言語は生きた文化そのものである

単語一つとっても
歴史やその国の考え方が
反映されている

訛りや発音の違いも
その土地の良さや悪さも含めた
特徴を反映している

言語が話せるようになるまで
時間の投資は必要である

乗り越えられない苦労や
暗記にかける労力は
想像するだけで
気が遠くなるのも事実である

どうしても出せない音や
聞き取れない発音にも
必ず出会うだろう

習得の進度と度合いは
人によって異なってくるだろう
得意、不得意は
必ずあるからだ

それでも
その土地の言語を学ぶべきである

新たな価値観や
その国の歴史は
言語の先にしか残されていない

私たち人間が手に入れた
特別なコミュニケーションツール
それが語学であり言語だからである

メキシコに降り立ち
ここで話されるスペイン語を
初めて聞いた日
その衝撃を
私は忘れないだろう

スペインで話されているものと
メキシコで話されているものが

それほどまでに
違ったのだ

そしてそれは
悲しくもつらく
しかし、人々の強さを反映した
歴史からくるものでもあった

スペイン語を話す人口は
英語を母国語とする人には及ばずとも
第二言語、第三言語の人を鑑みると
英語を超えるとも言われている

しかし国を超えると
その言語の違いと
国の歴史が
色濃く反映されていることが
一目瞭然なのである

だからこそ
メキシコのスペイン語を話す努力をし
そのような言葉使いを
日々学んでいるのだが

これが将来役に立つのかどうかは
甚だ疑問ではある

それでも
その土地の言語を学ぶべき理由は
私がこの土地で
この土地の人々と苦楽を共にするためである

言語を知ることは
異文化理解への扉を開く
偉大な鍵でもある

La Carrière -Mariko