理論で考えることの大切さ

美しさについて考えるとき
どうしても
直感や感性で語るものについて
考えてしまう

しかし
実際は
理論で語るものの方が
大切であったりもする

たとえば
有名なスイス、フランスの建築家
Le Corbusier(ル・コルビュジエ)は
人体の寸法と黄金比から
独自の建造物の基準寸法の数列
Modulor(モデュロール)を
作り上げた

この基準を用いた
彼の建築物は
多くの人に愛され
美しいと賞賛されている

私が高校生のころ
美しいと感じた理論がある

それは
位置・速度・加速度の関係と
微分積分の関係である

数学や物理が好きではない方も
多いと思うため
詳細の解説は避けるが

多々ある物理の法則が
微分積分という数学の理論によって
簡単に導き出せるということを知り

数式にも美しさというものが
存在することを
感じたのである

これは
理論で考えた結果
心で、美しいと感じた
人生でも数少ない経験である

数多くの人を惹きつける音色
これにも
理論が存在する

コード進行や音階なども
その理論の一つである

私たちの心を動かすものには
必ず理由がある

そしてそれが美しさである場合
必ず
理論的な背景が隠れている

美しく歩く姿を生み出すのも
私たちの筋肉、身体のパーツである
そのパーツをどのように見せ
どのように動かすかで
表現できる美しさは異なるのだ

感性に訴えたければ
まずは理論で考えるべきである

そしてその理論を実践することで
得られる美しさ
表現できる感性が
存在するのだ

もちろん
表現したい感性を持っていなければ
理論を組み立てることすら
難しいのも
事実である

人の心を動かす美しさには
計算された理論がある

だからこそ
理論で考えることを
大切にするべきである

La Carrière -Mariko