言語のチカラ

先日モロッコの取引先と
ビデオ会議があった

最初は何事もなく
進んでいた会議だったが

途中で
とあることから
スイッチが入ってしまい

先方から強い
コンプレインが出て
会議の雰囲気が
一気に膠着状態になった

誰も答えを用意していない中
私は出来うる答えを用意した

基本的には英語の会議であったが
モロッコの従業員同士が
フランス語で会話していたのを
耳にしたため

彼らはフランス語を話せる
人たちなのだと理解していた

私の回答に対して
先方が理解を示し
ありがとうと言ってくれたので

そこからはフランス語で
この度はご協力をありがとうございますと
答えたところ

マダム、貴女はフランス語ができるのですか?
と、急に先方の態度が変わり
少しできた、というのが正しいですかねと
答えると
素晴らしい、なんて素敵だと
急に称賛のメッセージが飛び出し

場の雰囲気が
一転し

次の議題に柔らかなムードで
入ることができた

久しぶりに
言語の持つチカラを
実感できる瞬間に
立ち会った

どのような相手であれ
会議で険悪なムードになる
可能性があるけれど

こうした
小さな気配りで
一気に雰囲気すら
変えられることがある

私は多言語を理解し
話すということの魅力が
ここにあると
思っている

La Carrière -Mariko