海外転勤か妊娠か

海外と日本を行き来する仕事を
生業としている女性たちにとって

会が転勤を取るか
妊娠を取るかというのは
いつも付きまとう大きな問題である

妊娠の前に結婚するかどうかという
大きな選択肢もあるのだが

今日はあえて妊娠について書きたい

私は海外転勤生活が
正直なところ
大好きなのである

が、年齢と自分の身体の状態から
背に腹は代えられないということを学び

意を決して日本へ帰ってきた

同じような妙齢の女性から
これからまた海外転勤へ
行くかどうかを悩んでいることの
相談を受けた

そこで私が提案したのは
受精卵の凍結という選択肢である

幸い彼女には夫がいるので
卵子だけを凍結するのではなく
一つの細胞として脆弱ではない
受精卵として
凍結することができ

それは将来の妊娠のための
保険として大きな力を
発揮すると考えたからである

そこまでして海外へ行く?
妊娠できるか分からないのに馬鹿じゃないの?
産む時期を選ぶなんて命の冒涜だ

などという人が
少なからず日本にいるのは事実だが

正直それは、当事者の気持ちや状況を
理解できていない人たちなのだと思う

私自身、このようなケースの当事者として
この提案を薦めた

そして彼女もまた
同じ考えであったことを
話の中で知ることとなった

女性が生きる道は
一筋縄ではいかないのである

だから
今の自分たちでできる最大限を
やっておくことが

いかに大事かを
痛感してきたからこそ

言えることなのだと、思う

La Carrière -Mariko