仕事であれ遊びであれ
世界中どこへ行っても
楽しみなのが
食べることである
私は痩せの大食いである
とにかく食べることが大好きである
中国の田舎で食べた焼き小籠包
ラオスの屋台の魚
自宅に畑を持つ
フランス人の家で食べたサラダや
釣ったばかりの魚を
船の上で捌いて食べるお造りなど
本当に
世界には想像を超える
食文化の形が存在する
さらに
同じ国の中でも
地方料理や郷土料理が存在する
地球上に
どれくらいの数のメニューが存在するのかと
想像すると
人間の数だけあるのではないかと
思うほどである
昨日、仕事のイベントで
とある街に出かけていたのだが
そこで
私が現在住んでいる土地の名物を振る舞った
料理に感動してくれたのは当然のことだが
人生に新しい出会いをくれたと
参加者達がコメントしてくれた
さらにわざわざ
今日は何を学びとったのか
私を探して
コメントを伝えに来てくれた人までいた
メキシコ人は食べることが大好きである
心に訴えかけたいメッセージがあるとき
食べ物の力を借りると
うまくいくこともたくさんある
しかも普段食べられないものや
知られていないものを
上手に仕込むのである
国民性や地方の特色
人々の思考や嗜好を読み解くことは
仕事の成功の鍵を握る
我々はどこに住もうと
人間という生き物であることに違いない
考え方や
モノの見方に違いがあっても
必ずどこかに
心を掴むヒントが隠れているのだ
今日は郷土料理の力が
功を成した
もちろん
料理だけが仕事の結果を運んでくることはないのだが
イベントが大成功に終わることができた背景には
こうした細かいこだわりが
積み重なっているのである
マーケティング領域の部下に
常に言っていることがある
別名、私の口癖とも呼ばれているのだが
イベントはディテールでできている
で、ある
何一つ無駄のものがあってはならないし
何一つ欠けても、成功は得られないのだ
ディテールにこだわることは
そんなに簡単ではない
しかし、何にどのようにこだわると
メッセージがより伝わるかは
経験を積み重ねることで
学んでいくことができる
今回は
その土地でしか味わえない
料理の多様性と素晴らしさを
発信したいメッセージに活かすことができたのである
そして、改めて
郷土料理の持つパワーと奥深さに
感心させられた
同時に、ふと思うのだ
人の数だけ料理があるように
人生やキャリアにも同じような
多様な生き方が
あるべきではないだろうか、と
La Carrière -Mariko