食べることから異文化理解へ

大好きな食材の一つ
それがお米である

母になることを
目標と定めてから
栄養療法を始めており
最近は糖質制限をしているが

私のソウルフードがおにぎりと
言い切れるほど
私はお米が好きである

お米が好きなため
友人たちや家族と食事へ行く際も
何が食べたい?の質問に
お米が食べたいと
答えている

普通はイタリアンとかフレンチとか
和食だとか
具体的な料理を指すことが多いのだが
私はお米であれば何料理でも良いのである

そんなことから
炊飯器と変圧器のセットは
私の世界各国行脚の友であり共である
もちろん最初、スーツケース数個で
生活を始める際は
お鍋一つがあれば十分でもある

フランスへ転勤する際に購入し
その後、オーストリア、東京、熊本
そしてメキシコを共に過ごした炊飯器は
私の部下の家にある

彼はメキシコ人であるが
日本のお米の味と違いに
感動して
炊飯器を欲しがったのである

それがきっかけで
炊飯器は
メキシコに居残ることになった

彼に教えたレシピは
スパムと卵のおにぎりと
シーチキンのおにぎりの
二種類である

彼はおにぎりを作る度に
私に写真を送ってくる

炊飯器の使い方については
説明をしながら
ビデオを撮って
彼に送ってある

それを見ながら、いつも
彼は日本を想像しているという

炊飯器は
日本の文化の一つでもある
そして
そんなものが
異国の地で
愛用されていると思うと

炊飯器を広めるのも
小さな異文化理解の始まりだなと
思うのである

La Carrière -Mariko