争う相手を間違えない

昨日、メキシコの大統領が
スペイン国王とローマ法王に書簡で
侵略から植民地時代にかけてのスペイン人の行為に関し
歴史的な見直しと謝罪を求めたということが
ニュースになった

スペイン側は
500年前のメキシコへの到達を
現代の考え方で判断することはできないと
謝罪を断固として拒否する姿勢を
表している

正直言って
どちらが正しいのか
よく分からない

ただ、この国の歴史が
スペインからの侵略の歴史なくして
語れないことは事実である

公用語はスペイン語である
主要銀行や電話会社もスペイン系の会社が多く
洋服のブランドや宝飾品も
スペイン系の会社が参入している

不思議なことに
現代を生きている私たちは
その歴史の恩恵を受けている部分もある
そして
過去を振り返ると
言葉にするのがつらいほど
ひどい侵略が行われてきたことも
事実なのである

こうしたニュースを聞くたびに
人間の歴史について
考えさせられる

人間の歴史は
争いと戦争の歴史とも言われている

事実、平成という時代において
日本は
武力を持っての戦いを経験しなかったかもしれないが
経済や特許申請、貿易関係などで
少なくとも
何かしらの争いがあるのは事実である

それに
世界のどこかでは
何かしらの争いが起きている
武力や力を行使して、である

これまでの人間の歴史は
他の国や、人、もしくは競合相手との
争いが主流であった

しかし
これからの人間の歴史は
自分との争いであってもらいたいと願うのである

ビジネスの上で
ハイヒールは武器ともなりうるが

それ以上に

ハイヒールという武器で争うべき相手は
他人とではなく
自分である

いかに美しく一歩を踏み出すか
その争い相手は
誰でもない自分しかいない

美しく歩くことを通じて
世界が向かう方向を変えることができたら
これほど素晴らしいことはないと思う

La Carrière -Mariko