憧れの先にあるもの

最近アジアの国々と
仕事でかかわる機会が増えたのだが

つくづく思うことがある

それは
アジアの国々も
日本のことなど
目にもくれていないという事実である

彼らが憧れるのは
やはり広い意味で欧州
ヨーロッパなのである

それは文化的なもの
歴史的なもの
物的なものやサービスを含めた
ブランド

こうしたすべての物に
憧れを抱く先は
ヨーロッパなのだ、ということだ

一般市民の消費行動を
調べれば調べるほど
その傾向は顕著である

日本という国は
自分たちが素晴らしいと
どこか安心しきっているのかもしれない

多くの国の人たちから
称賛されていた時代も
確かにあったのだと思う

けれど
すでに憧れの対象ではないということだ

この国はどこへ行くのだろうか

それは
私たちが考えるべき課題でもあるが

私自身
外から日本を見てきた目で
どれだけ自分が
井の中の蛙なのかを
思い知らされた経験がある

だからこそ
思うのだ

魅力的な人とは
憧れを抱くような国とは文化とは

そういったものを
大事にしなければならないと
いうことを、である

それは何も歴史から来る文化だけではない

昔は技術面での
イノベーション面で
日本はすごいと言われていた

けれど

私が思うには
働き方であったり
仕事の仕方などの
世の中の仕組みやシステムなどの
イノベーションを起こさなければ

他国から
世界の人々から
素晴らしいと言われたり
憧れを抱いてもらうことも
難しくなるのではないかと
思うのである

世界で生き残れる人を
育てるためにも

自分にできることを
行動するのみである

La Carrière -Mariko