ルブタンの力

仕事上の会食があり
会員制のレストランに
足を運ぶ機会があった

名店と言われるレストランは
分かりにくい入口から入り
ひっそりとした佇まいをしているが

中に入ると
それはそれは賑やかで
店内は満員であった

席を立つ機会があり
ルブタンで細い店内を歩くと

後方の別の客から
素敵な靴ですねと
声を掛けられた

ありがとうございますと
一言お礼を述べて
会釈をして
その場は終わったが

何とも心地の良い
不思議な時間が流れた

靴を褒められること

それはとても誇りに思えることでもある

ルブタンを身に付けている私
身に付けていることが
しっくり馴染んでいるという
証拠でもある

改めてルブタンの力を
再認識した

私はハイヒールと共に
生きている

自分の夢や目標を
とにかく早く
達成したい

それは簡単なことではない

今の私は
母になりたいということを
最優先事項として生きているからである

もちろん、人生は
母になることだけが
目標ではない

けれど
そういう決意をして
今、日本へ帰ってきたのも
まがいのない事実である

ルブタンの力を
自分の力に変えて

母になりたい私
ビジネスのプロフェッショナルとしての私
そして
ハイヒールコーチとしての私

それぞれの私を
磨き続けたい

そして
その時が来るまで

見守っていただける方々がいることを
幸せに、思う

La Carrière -Mariko