素敵な靴をお召しですね

夜の街も
すっかりCOVID禍であることを
忘れたように
活気が戻り始めた

不思議である

世界はみな
自粛モード
そしてロックダウンという
時に

日本は
なんと平和なのであろうか

職業や所属する会社を超えて
世界各国で
仕事をしてきた仲間と
お酒を飲みながら
そんなことを語り合った

日本人は清潔で
お風呂に毎日入り
身体を清めたり
手を洗う習慣があること

土足で家に入らないこと
そのため
家の中が清潔に保たれやすいこと

手で食事を基本的にはとらないこと
口の中へウィルスを
入れる機会が少ないこと

などと話した

確かに一理、ある

これもまた自分たちの文化とは何か
習慣とは何かを
自覚し考えさせられる機会でもあった

そして
二軒目のバーに入ったところ
そこで
靴を脱ぐことになった

その際にうす暗く
色彩も分からないような店内で
店員から
素敵な靴をお召しですねと
上着を預かってもらう際に
声を掛けられた

見ている人は
見ているものである

それは
たかが靴かもしれない
けれど、されど靴

素敵な靴は
素晴らしい場所へ
連れて行ってくれるというけれど

それは
本当である

下調べなどせずに
入ったバーではあったが

久しぶりに
美味しいお酒に酔う
素晴らしい夜となった