始まった、新しい暮らし

夫との生活が始まった
家が狭いことは知っていたとは言え
確かに狭いね、と
夫も呟いていた

お互い
一人で2LDKや3LDKの家に
住んできたのだから
当たり前のことと思う

夫は本来住んでいた国の仕事をしているため
時差の関係で
私が帰宅をして共に夕飯を食べると
TV会議に参加したりすることが多く
食事の後は
それぞれの部屋にこもる時間が多い

彼が働いている間
私はお風呂に入ったり
エクササイズをしたり
ブログを書いたり
本を読んだりしてから
寝る準備をする

なかなかに
楽しい生活の始まりである

それでも週末に
共に出かける楽しみなどは
これまでになかったことでもある

他人に、今の生活状況を話すと
ルームシェアに近い状態かもしれないと
言われるが

それでも
互いを尊重しながら
二人で生活をすることは
楽しみの方が多いものだと
気づかされる毎日である

人生というのは
何が起こるか分からないと
言われているが
それは本当だと痛感する

そもそも
私が郊外に住むということも
その一つである

ただ人の多さにうんざりしており
混み具合は
ダントツで郊外なのだということも
学んだ

ハイヒールのサロンを
どのように作り上げるのか
考えながら
自宅に置く家具も考えている

自分の洋服も
相当入れ替えたつもりだったが
さらに量を減らしたいと
思い始めた

二人暮らしを始めるということは
荷物が倍になるということ
それを倍にしなくていいように
いかに工夫をするか
考えなくてはならないのだと
痛感する

家を形にしていく中で
二人の理想がぶつかることもある

妥協点を探らなければ
ならないのが
二人暮らしというものだ

ようやく炊飯器が届き
日本らしい生活が
始まろうとしている

美味しいコーヒーが
何より大事な夫の
コーヒーマシンを置く場所をどうするのか

なんていうことを
考えるのもまた
楽しみの一つでもある

結婚を考えたとき
日本でまさか
二人で生活する時が来るとは
想像もしていなかった

出会ったときも
ジュネーブとウィーンと
二人とも
別々の国、街に住んでいた

それが今
同じ場所にいるのが
不思議な感覚である

日本の短くも濃いであろう
毎日を
楽しみたい

楽しんだ先に
明るい未来が
必ず待ち構えている

La Carrière -Mariko