争いのない社会を目指して

今日だけは
人間という生き物の
争うという能力について
考える日にしよう

8月15日が来る度に
私はいつも
そう思っている

かしくも
お盆の最中である

第二次世界大戦が終わり
75年という月日が過ぎた

戦争というのは
本当に恐ろしいが
人間という生き物の
本性の一部を
表す出来事の一つでもある

争いがない世の中を作りたい

誰もがそう思っている

それでも私たちは
なぜか
争ってしまう生き物である

それは
他人や他の誰かと
ついつい
比べてしまうからだと
私は考えている

自分ではない誰かと
そもそも比較し
優劣をつけるということが
自分と向き合うことから
逃げているのではないだろうか

と思うのである

けれども
私たちには
忘れるという能力があり

結果
そんな風に思っていたことも
一瞬で忘れてしまうことも
大いにある

だから
争いが絶えないのだろう

世界に住む誰もが
自分を見つめ
自分と戦うようになれば
もう少し
世界は
違う方向へ行けるのではないだろうかと
夢のようなことを
私は考えてしまう

ハイヒールの世界で
私が
世界平和に通じると思うことがある

それは

自分のために
美しくあろうとすることである

美しくありたいと思うことも
他人のためであっては
ならない

それは
自分のために
自分を磨くための
手段でもあるのだろう

戦う相手は他人ではない
自分自身である
そう
この考え方こそが
もしかすると
世界を変えるきっかけになるのではと
思うのである

視点を自分へ向けることで
争いから
手を引く

そんな世界を
作る人の一人でありたい

争いのない社会を
作ろうではないか

La Carrière -Mariko