会社との交渉と宇宙の計らい

宇宙の計らいというのは
時に残酷で
時に愛があるものであることを
痛感している

日本に帰ってきて約一か月
まだインターネットの工事や
家具を買うなどの作業が残っているが
ようやく家が決まった

まだまだ
仮の住まいのように
足りないものがたくさんあるが

ようやく自分の居場所を
ここに作るのだという
気持ちが生まれてくる

今回の家の決め手は
広さや間取りなど
基本的なこともあったが

内廊下であったこと
低層マンションであることが
私の中で大きな決め手の一つでもあった

日本の住宅の大半が
内廊下ではなく
廊下が外気に触れるようにできている

雨の日は濡れることもあり
寒い日は風が
熱い日は熱風に
さらされるのが
嫌いであった

しかし私が最初に見た家は
低層マンションで
内廊下を備えており
それだけで
期待が持てる家であった

そして結局
その家に決めて
入居の手続きを進めることとなった

今回
家を決めるにあたり
会社といくつかの点で
交渉することとなった

一つ目は
夫と同居するための
家探しをしたいということである

二つ目は
それにあたり
手続きをどうするのかということである

夫の職業柄
彼が日本に住民票を登録するのが
難しく

同居していることを
証明することが
難しくなったのである

それについても
滅多にない事例ということで
会社の担当者と
話し合いを重ねることになった

そしてそれは
すべてが
図られたかのように

解決という結論に導かれた

夫と二人暮らしの家を探してもよいということ
二人で暮らすことの公的証明は
私の提案通りのものでいいということ

それを会社が認めてくれたのである

会社との交渉ということで
内心
これはうまくいかない可能性が高いと
思っていたが

意識を集中させた
それは
夫と二人で暮らす姿
自宅でハイヒールレッスンをしている姿
自分の書斎で物を書いている姿
そういうものに
焦点を当てたのである

その結果
家は少し紆余曲折があったものの
与えられた中では
かなり好条件なものを
見つけることができ

さらに
私の個人的な問題であった
夫と二人での生活に関する条件も
自分の望みに合うように
要望が通ったのである

宇宙からの小さなギフトが
私の生活を変えていくのだということを
改めて感じた
瞬間でもあった

意識と無意識

それをうまく使わなければと
痛感した家探しであった

La Carrière -Mariko