しなやか、という言葉の意味

大好きな風景や
美しい女性がたくさん掲載されている雑誌
それは、VOGUE

世界各国の言葉で出ており
基本となる骨子は変わらないが

日本語版の記事で
ふと、これこそが
ステレオタイプの始まりだなと
思ったものがあった

その記事は
「しなやかに働く」
ということについて書かれてあものであった

しなやか、とは
弾力に富んで、よくしなうさま。
と辞書にある

しなう、とは、折れずに曲がるという意味である

これを、この記事の中で
“これを野心は持つな。しかし貢献せよと言う
男性優位な社会からの都合のいい要請ではないか”
と書かれていた

正直、残念な気持ちになってしまった

必死になりすぎることなく
けれどバリバリ働くことを暗に意味するということも
記事には書かれていた

まわりからどう見られるか気にしながら
頑張ることが求められるとも記事にはあった

この記事を書いた筆者は
自分の仕事と
女性であることに
本気で向き合ってきたとは
正直、思い難いかった

自分が女性であることを認め
その事実をもとに
自分の軸を作り上げることができれば
周囲の目を気にしながら働く
などということは
考えなくても良いことなのである

しなやか、という言葉は
女性の働き方に書かれることが多いが
男性だって今の時代
しなやかさ、が必要なのである

人生やキャリア
働いたり
誰かのために仕事をすることは
性別も年齢も関係ない

しなやかと言う言葉の裏に
私は竹をいつも想像する

大きく曲げても折れることなく
与えた力を取り除くと元に戻る

この二つの力は
私たちの生き方にも必要なものである

そのためには
自分の軸を持つことが大事になる

軸とは
どう生きたいか
どうありたいか
私とはだれか

何でもいいのである

一人の女性であること
母であること
キャリアウーマンであること
妻であること
起業家であること

全てが軸になりうるのだ

軸があれば
しなやかな生き方ができる

それは男も女も関係ない

そして
生きることには
必死でなければならない

しなやか、な竹は
生きることに必死である
本気で生きているからこそ
しなやかになれるのである

たとえVOGUE誌であっても
記事の中身は
自分で吟味しなければ
本当にアッと言う間に
ステレオタイプになってしまうものだと
感じる出来事であった

ハイヒールで培った
物理的な軸
それは身体の軸のことだが

身体が強くなると
心もそれに伴って
鍛えられていく

だから新しい軸が
心にもできていくことを
私は知っている

どんな状況にも
対応できるような人間としての器を

それこそが
しなやか、の本当の意味だと
私は考える

そして
その軸は
持って生まれた私が
誰かを知ることでしか
生まれない

La Carrière -Mariko

VOGUE記事はこちらを参考としております
https://www.vogue.co.jp/change/article/identifying-unconscious-bias-2