ハイヒールが教えてくれる、身体のつくり

朝起きて
最初にする行動は
まず、目覚ましを止める

在宅勤務のおかげで
最近は
目覚ましのがなる前に
起きることが多くなった

朝シャワーを浴び
ストレッチを始めると
毎日
身体の感じ方が違うことに
気が付く

ハイヒールレッスンのための
ストレッチでは
骨盤、背中、足首、お尻と
順番に身体の部位を延ばしていく
そしてそれは
背中、肩甲骨にまで及ぶ

ハイヒールで歩くときに
今あげた
全ての部位を意識しなければ
美しく歩くことができない

身体は
こうした小さな構成部品が
組み合わさってできた
集団、つまりユニットなのである

ハイヒールで歩く際
本当に
全身のありとあらゆる部位を
気にしなければ
美しく歩くことができない

普段
何気なく歩いている時に
お尻の筋肉や
膝の筋肉
足首の動きを
気にして歩いている方は
いるだろうか

胸を張って
堂々と四六時中気にしている方が
いらっしゃるならば
それは素晴らしいことであるが

私を含めた大半が
そのようなことを
気にしていない

つまり、身体の構成部品を気にせず
なんとなく
集団となっているから
歩けている
ということなのである

ユニットという言葉を書くと
私はすぐに
音楽のグループのことを想像する

例えば、ボーカルとギター
二人で奏でるグループも
ユニットと呼ばれるが

二人が一体となるためには
それぞれが
完璧なまでに音楽に向き合い
音を出さなければ
完成しないのである

身体もそれと同じである

部位ごとの持つ
力を存分に発揮しながら
私たちが
日常生活を送っているとは
思い難い
(アスリートは違うのかもしれないが)

だからせめて
ハイヒールを履く時くらいは
自分自身の身体のパーツの
一つ一つの力を
思う存分発揮していただきたい

そして

全身運動としての
ハイヒールウォーキングであり
美しく歩くための
ハイヒールという道具の価値が
さらにお分かりいただけるのではないかと思う

美しく歩くこと
所作に気を付けること

私もまだまだ
出来ているとは言い難いが

それでも
どこに気を付けるべきか
コンサルティングを通じて
習慣になってきたのではないかと
時折、思う

ハイヒールで歩くことが
教えてくれるのは
美しくあることだけではなく
身体のつくりや
思うとおりに動かすことの難しさでもある

La Carrière -Mariko