潮風の気配で
目覚め
太陽の光で
起きる
海があるのは
幸せなことである
この前の日曜は、そんな朝を迎えた
と言っても仕事である
海辺の町で仕事があると
それだけで
幸せな気分になる
何よりも標高が低く
睡眠が深くなる
そのおかげで疲れも取れる
移動のバスの中も同じで
気が付いたらすっかり
寝落ちてしまっていた
今日まで一か月近く
私には休みが、ない
2月の末から出張が重なっており
週末を使って日本へ移動し
メキシコへ戻って来たりもした
しかし
コロナウイルスの影響で
一部のイベントやカンファレンスが
中止や延期になった
おかげで、実は
少しだけ時間に余裕ができた
日曜の夜帰りだったものが
日曜の朝戻りになり
自宅にいられる時間が増えたのだ
神様はいるのだと
ふと思う
疲れ果ててしまう前に
休めと
私に休暇をくれたようでもある
おかげで海辺の町を
散歩する時間すらできた
ボードウォークを
何も持たずに
気ままに歩くだけで
気分が晴れる
自然がくれる力は
いつも偉大である
夫の自宅は
海が目の前のところにあるが
テラスで海を眺めながら
お茶をしたり
午後のアペリティフをするのが
夫婦の時間であったりもする
国境閉鎖の問題で
しばらく
夫の自宅には行けていない
そのため
海が恋しかったのも事実だ
海からもらった力で
また
レッスン再開の準備に向かいたい
La Carrière -Mariko