それでも、一度は海外に出る事をお勧めしたい理由

春はお別れの季節でもある

メキシコで単身赴任生活をしていた友人が
日本に帰ることになった

先日、その友人を囲んで
久しぶりに焼き肉を食べた

大勢で笑い合いながら食べる食事は
なんと楽しいのだろうと
単身赴任中の私も
思い知る

目的や夢があり
この土地にやって来た人もいれば
仕方なく会社に言われて
やってきた人もいる

どんなきっかけであれ
同じ時、同じ空間を過ごした仲間がいることは
幸せなことである

同じ釜の飯を食う、という言葉があるが
仲間と共に
同じ食卓を囲むことは
とても意味深いことでもある

美味しい食事は
人の心を豊かにする
そして
身体も丈夫にするのだ

いろんな思いを抱えての
海外生活
それは
人それぞれの価値観によるものである

海外で働くことに
リスクがあると言う人もいる

例えば今回のコロナウイルスは
まさにその例であろう

突然家族に会えなくなったり
とっさの事態に
祖国に帰れなくなったりと
様々な障害があるのも
事実である

しかしながら
本当は
リスクを伴わない毎日など
存在しないのである

確かに
海外に住む必要がなければ
住まなくてもよいと言う人もいるだろう

そして
そういう価値観も
大事である

しかし

あえて世界で働くということを
選ぶことを
私はお勧めしたい

生活の違い
文化の違い
考え方の違い

それらが顕著に出るのが
このような有事の事態である

そしてその有事の事態を
移民という第三者の目から
見る機会に恵まれるとは
なんと幸せなことであろうか

私はメキシコ人たちの
明るくて前向きなところに
毎日助けられている

コロナウイルス影響で
国境閉鎖や経済影響など
暗いニュースの中
チステと呼ばれる
冗談のような、笑いの取れる小話を
敢えて作って自慢し合うのである

笑いが取れた方が勝ちである

この明るさは
私の出身地である
関西とも共通するが
笑いが生活の中にあるから
とも言えることだろう

メキシコと比べると
日本は笑いが少ないと
本当に、思う

そんな違いですら
日本で毎日を送っていたとしたら
気が付かないことの一つでもある

だからこそ

海外に
一度は出てみることを
お勧めしたい

海外で働くことを押し付けるつもりはない
留学する必要もない
短い旅行でもいい

海外旅行の回数を競うことに
意味はないが
異文化交流する機会を
旅行の合間に見つけること

そうすることで
自分の人生の価値観が
変わることもあるのだ

私のおすすめは
海外で働いてみることだが
それは
必ずしも
全ての人ができることではない

しかし
そのようなチャンスがあるのなら
是非とも
手を挙げてもらいたい

La Carrière -Mariko