ジェフ・ポーカロの音色

たまには
思い切り
私の個人的な趣味に
お付き合いいただきたい

おそらく
この人物について
知っている方の方が
少ないであろう

私が世界で一番尊敬するドラマー
それが
ジェフ・ポーカロである

インターネットを検索していただくと
長髪でメガネをかけた
ともすればオタクとも思われるような
男性ドラマーの姿が
出てくるであろう

この人のドラムを聴いて
私は自分がプロのドラマーには
慣れないことを
悟った

(失礼ながら)
外観とは裏腹に
繊細な音色
歌うように響く
小さな、細かいリズムの音

それが本当に
美しいのだ

彼はTOTOというバンドに属していたが
若くして亡くなった

音を拾いながら
リズムを作り上げていくという作業の末
ドラマーとしての演奏を
作り上げていく

その様子が
ビデオになっているのだが
感性と彼の演奏力が
融合していくのを
手に取るように
見聞きすることができる

この人のリズムと音色は
なんと優しいのか
そして語りかけるのか

そんなことを思いながら
何度もCDを聞いたのが
中学時代の思い出である

一度は聞いたことがあるであろう
名曲がこちらである
マイケル・ジャクソンの
Human Natureである

美しく
切ないメロディに
繊細なドラムの音が響く

私はドラマーだった頃から
実は
美しいものに
惹かれていたのだと

あたらめて音楽を聴きながら
感じるのであった

奏でる音色には
表現したい何かが
隠れている

人は本能的に
美しいものに惹かれるというが
その例が
この音楽に秘められている

音楽とは
美しさなくして
成り立たないものである

La Carrière -Mariko