ああ、メキシコよ

私のブログを読んでくださっている方から
ありがたい助言を頂いた

その言葉を元に
これから少しずつではあるが

時折
メキシコで毎日起こる
日本ではありえないような出来事も
綴っていきたい

最初の話題は
世界中、日本以外では
確実にあり得る話ではあるが

荷物が届かないということである

日本から航空便を出されたことのある方は
郵便局から
航空便とEMSと呼ばれる
二種類の荷物が送れることを
ご存知なのではと思う

一般的には
EMSが最も早く着き
次いで航空便、そして船便である

日本からメキシコへ
EMSで発送すると

この荷物
表向きは10日ほどで届くのだが

昨今は
発送してから
一ヶ月半も
かかっているのである

これはまだ序の口である

届かない郵便も数知れず、ある

他方、郵便は公共サービスだが
家具家や電化製品などのサービスは
さらに
困難を極めることもある

友人は二週間経っても家具が届かず
結局
忘れられていたということが
あとから発覚した

忘れているとは
どういうことなのか
全く理解できないのだが

言葉が通じないことを理由に
ドライバーが諦めてしまったのかもしれないし
本当に店側が
手違いで忘れてしまったのかもしれない

今となっては理由も分からないのだが
とにかく、そういうことも
それなりの確率で起こるものである

そして
私にも忘れられない電化製品がある

それはテレビである

ある日自宅のレセプションから
電話が鳴った

何と私宛に
テレビが届いているというのである

しかも送り先は
確かに私が過去に買ったことのある
家具屋からであった
(家具家に電化製品も売っている)

身に覚えが全くないのはもちろんだが
何かの詐欺というわけでもなさそうである
さらに
私はオフィスにいるため
受取にも行けないため

仕方がないので
その場でお引き取りを願った

さらに申し上げると

運んできた人に
罪はないのだ

彼らに怒鳴り散らしたところで
事が解決するわけではないことを
私は十分知っている

荷物が届かず忘れられていることもあれば
買ってもいないテレビが届くこともあるのだ

メキシコとは
そういう場所である

そして世界は
これくらい適当であっても
許容されるように
できていても良いのではないかと
思ってしまう私は

すでに日本人失格なのかもしれない

La Carrière -Mariko