おもてなしの冷房

中南米諸国に共通するおもてなし
それは
冷房である

高級レストランやカフェ
おしゃれなお店やホテルには
冷房設備があるところが多い

一方で昔ながらの小さな商店や
個人営業のお店やレストラン
路面に椅子を広げるような食堂には
冷房設備はなく
扇風機があれば良い方である

長距離バスも
寒いほど
冷房がきいている

冷房設備があるところは
往々にして
びっくりするほど低温で
強風が吹くように
設定している

それが
おもてなしの一つと
されているからとも言える

店頭には冷房完備であることを
うたい文句にしているところも多い

とにかく
日本人には寒いくらいの冷房が
こちらの人の体格には
心地良い温度であり
風量であったりするのだ

体格は勿論
体感温度や
体死亡率などにも影響されるが

オフィスですら
寒いと感じることもあるほどだ

温度に対する感覚は
人それぞれ違うものである

寒い、だとか
暑いだとか
心地良い感覚は
大きく違ってくるものだ

中南米標準の冷房は
寒すぎるほどきいてなければ
おもてなしとは言えないのである

国が違うと
文化や歴史が違うは当たり前だが
気候を中心とした
自然の織りなす環境が
地域ごとの温度差を作りだす

暑さも寒さも
慣れるとは言うが
正直
この作られた寒さには
慣れることはないだろう

省エネや環境問題を
日常生活で
気にする人も
決して多くはない

この先こうした習慣が
変わっていくこともあるだろう

彼らにとっての心からのおもてなしでも
私にとっては
大変つらいおもてなしでもある

中南米でお出かけの際は
何か一枚羽織る物を
お忘れなく

異文化理解の道は
時に寒く冷たいものでもある

La Carrière -Mariko