ハイヒールを女性の武器にする

日本において
子どもを抱いても
ベビーカーを引いても
ハイヒールで歩いている女性を
私は一人だけ知っている

彼女は大のハイヒール愛好家で
どこへでも
ハイヒールで出かけるような人である

旅行先の小さな岩場くらいであれば
ハイヒールで乗り越えてしまう

そんな彼女だからこそ
出産後もハイヒールを履けるのだ
という人もいるだろう

確かにそうなのかもしれない

彼女は
ポリシーを持って
ハイヒールを身に付けていた

私という像を作り上げるのに
ハイヒールは必要なものだと
彼女は自ら体現していただけなのだ

彼女は幼児教育の世界において
とても素晴らしい実績を残された方でもあうr

大腿骨を骨折したあとも
リハビリとばかりに
ハイヒールを履いていた

走り回る子どもたちの相手も
ハイヒールを履いた姿で
対応していた

彼女にとってハイヒールは
仕事の武器であり
女性としての魅力を表現する
道具でもあった

パリに住むASAMIさんもそうだが

母としての女性に
ハイヒールを武器としている人は
それほど多くはない

でも
母であるからこそ
ハイヒールを身に付けるというのも
考え方の一つである

母である前に
私たちは
生物として、女性である

母というのは単に役割でしかない

産んだ子供の親であるから
もしくは育ての親であるから

それは
生きていく中で身に付けたものであり

生まれ持ったのは
女性であるという性別である
仮にLGBTであったとしても
何かしらの性別を持っているのである
(中性というのもあるかもしれない)

ハイヒールという武器は
誰にでも有効なはずである

それは女性と自覚がある人すべてに
言えることである

La Carrière -Mariko