キャリアコーチの資質

先日
社内ではあったが
とある研修に参加した

その際に
評価者である方から
フィードバックを受けた

傾聴能力の高さ
人間関係を否定しない意見の引き出し方
自分の意見が強くなりすぎた時の弱め方

あらゆる点において
見ていて気持ちがよかった

そんな言葉を
かけて頂いた

そして
議論の際の行動は
無意識なのか
意志的にやっているのか
と質問されたのだが

その質問への答えは
無意識である、と答えた

複数の人間が集まって
グループ討議をし
その回答をグループで発表するという
ありがちな研修ではあるが

その際にそれぞれが
どのような個性で
どのような関わり方で
議論に参加しているのかを評価され
その結果をフィードバックするという
研修である

あるビジネスを預かる責任者としての私は
常に戦闘態勢である

部下に対しては
戦闘態勢というよりは
聞く耳を持ち
心を広げていることが多いが

そういった姿を目にする人は
稀である

それは
私の直接の部下にならない限り
傾聴している私に出会わないためである

そうした観点からしても
普段の私を知る
この研修に参加したメンバーも
おそらく驚いたであろうと
思うのだ

私は素直に
このフィードバックを受け止めようと思った

これはこれから始まる
コーチとしての私には
意味のあるフィードバックであった

傾聴能力の高さ
人間関係を否定しない意見の引き出し方
自分の意見が強くなりすぎた時の弱め方

こういう要素は
クライアントに耳を傾け
困っていることや
本当に問題と思っているであろうことを
客観的に観察し
適格にアドバイスを与えて行くのに
必要不可欠だからだ

コーチングとは
コーチが一方的に何かを押し付けることで
成立するものではない

だからこそ
手を引いたり弱めたりなどする能力も
問われるのである

評価された点が
自分の持ち味であり良さであることは
実は昔から自覚もあった

しかし
しばらく他人から
そのように評価されたことがなかったため
当たり前のことになってしまっていたのである

しかし

今回の研修で
自分自身にある
原石のようなものを
手に取って
改めて感じることができたのだ

正直
会社の中の研修で
このような経験は初めてである

おそらく

ハイヒールコーチの修行中という身が
私に新しい視点を
もたらしているのであろう

コーチングとは
人生に必要不可欠なものである

それはキャリアであっても
ハイヒールウォーキングであっても
観点は同じである

成長のチャンスを逃さないこと
個人の良さを自覚すること
自分にしかできない人生を
いかに歩むのかを考えること

そんな機会を
もたらしてくれるものなのである

今回の研修を通じて

私はこれからの自分が
どのような方向に歩むべきなのか
後押しされたように
感じることができた

同時に
今の仕事では
自分の持ち味や資質を
活かしきれていないのかもしれないと
痛感させられたのである

私は自分自身と
もっと向き合う必要がありそうだ

La Carrière -Mariko