ふるさと、京都を想う

京都の出身と言うと

半分の人には
うわ、と嫌そうな顔をされ
残りの半分の人には
それはうらやましいと
真反対のことを言われる

京都という名前には
良くも悪くもブランドイメージがある

古き良き習慣が残っている
良さも悪さもある

独特の言い回しや
風習なども
ないわけではない

他人に何を言われようが
ふるさとであることに
変わりはなく

足を踏み入れる度に
心が洗われる場所でもある

新緑の季節が過ぎ去り
梅雨が訪れる

そして
祇園祭は必ず雨が降る

雨がやんだと思ったら
暑い暑い
夏がやってくる

盆地の夏は
異様な暑さだ

それでも私は
機会があれば
京都へ帰る

親がいるからとか
友人がいるからではなく
ただその街の持つ
雰囲気に触れ
身体から街の気を吸い込みたいのだ

京都で過ごす夏休みを
少しだけ夢見ながら
今年はいつ帰ることができるのだろうかと
少しだけ
想いを馳せる

疲れた時
なんとなく人生で
自分を変えたいと思うとき

私はいつも
京都へ帰ることにしている

ふるさとを思う時は
決して
懐かしい時だけではない

何かに飢えていることを
意味することも多いにある

京都に帰ったら
行き慣れたカフェと
大好きな神社に顔を出し
ぽっかり空いた
心の隙間を
埋めたいと思う

今年はいつ帰ることができるのだろうかと

書きながら、想いを京都に、馳せている

La Carrière -Mariko