深層筋と腹部ヘルニア

ある日突然
部下の一人が
緊急手術をした

当人いわく
くしゃみをしたのがきっかけで
腹部が痛くなり
そのまま
救急病院に運ばれたのだ

今回、初めて知ったのだが
ヘルニア、Herniaの意味は
臓器の一部が本来あるべき位置から
逸脱した状態のことを指す

彼は腹部ヘルニアで
手術、入院した

医師の話によると
先天性のものもあるが
大きな手術をした過去もない人の多くは
加齢や肥満により
腹筋が弱くなり
筋肉の隙間ができたりし
そこへ臓器が入り込むのだそうだ

今回入院した彼は
決して痩せ体型ではなく
かなり
腹部が飛び出ていたのも
事実である

しかし
スポーツも頻繁に行い
筋トレも欠かさず続けているような
人でもあった

本人いわく
過去も同じような症状があり
手術は経験済みだったとのことだが

これを予防する方法は
なかったのかどうかと
ただ
自問自答してしまう
私がいるのである

私は医師ではないため
何が効果的なのか
断言することはできないが

ハイヒールのトレーニングを通じて
腹筋が身体を支え
軸となっていく過程を
まさに体験し
体現している最中である

深層筋を鍛える中で
自然と
内臓を支えている腹筋も
鍛えられているのである

男性に
ハイヒールを身に着けてもらうのは
私としても抵抗があるが

体幹トレーニングを
応用することは
十分意味があるのではないだろうか

部下の話を聞くと

いわゆる筋トレは
ジムでマシンを使うのが主流であり

ヨガやピラティスのような
ゆっくりと動き
静止しながら
筋肉を鍛えることは
ほとんどない、とのことであった

彼がリハビリから戻り
オフィスに戻った際には
まずは
パソコンへ向かう姿勢から
注意しようと
心に決めた

デコルテを開き
姿勢を正し
座ることででも
深層筋は意識ができる

腹筋を立てて
引き上げる

ハイヒールで使う筋肉を
意識しながら
デスクワークをするのである

聞くと
メキシコは
肥満率世界一の国である

確かにタコスは美味しく
メキシコ料理のバリエーションと
出される食べ物の量を考えると
納得できる

メキシコ人の主食でもある
トルティージャと呼ばれる
タコスの皮は
高カロリーの代名詞でもある

さらに
コカコーラの消費量も
世界一である

さらに
メキシコ人は
筋トレ好きでもあり
多くの人が
ジムで筋トレに励んでいる

しかし
表層筋をいくら鍛えても
内臓を支える筋肉にはなりえない

むしろ必要なのは
深層筋であることを

もしかすると
ハイヒールは
肥満を減らすための
ツールにも
なり得るかもしれない

部下を思いながら
まず
パソコンへ向かう私自身の姿勢を
正したい

La Carrière -Mariko