普通に生きていることの奇跡

写真家として活躍する彼が
天使になったのだということを
つい数日前に、知った

表情をよく捉え
人々を笑わせながら
人間味のある写真を撮る人

とあるきっかけで
浅草サンバカーニバルのチームと出会い
その縁で
知り合った

華やかな仮装をする際は
彼自身も衣装をまとい
撮影者であり
参加者でもあった

まだ30代後半
人生はこれから
というところで
彼は天に召されてしまった

このような出来事は
生きているうちに
何度も経験する

その度に
今を生きようと

時間は戻らないこと
必ずいつかは
私たちの命に終わりが来る事を
痛感させられるが

我々は
このようなことを
すぐに
忘れてしまう

忘れてしまうからこそ
毎日を謳歌し
長い計画を立てられるのだが

一方で
もしこの命が明日なったとしても
後悔しないように生きるとは
なんと
難しいのかと
思わされるのである

普通に生きていることの奇跡

女性の身体に命が宿り
育まれることも
奇跡の積み重ねである

私たちは
今ここで
このように生きている価値を
奇跡を
本当に分かっているのだろうか

少なくとも私は
あまり
考えてこなかった人の一人である

いつまでも
命あるものと
信じてはいるものの
いつかは
この世と別れを告げる日が
やってくるのだ

そして
それがいつなのか
知らないからこそ
人生を謳歌できるのも
事実である

今ここにいる奇跡と
顔こそ見えないが
ブログを通じて心を交わすことができている
目の前の貴方という人に
出会えた奇跡に
心から感謝を伝えたい

そして
天使になった写真家の友人が
今度は違う世界から
美しい写真を撮り続けることを
願ってやまない

そして

今を
ただ真剣に

生きる

La Carrière -Mariko