若いころ夢中になっていたアーティスト
ふとしたきっかけで
どこかへ仕舞い込んだCDを探し
そんな音楽を引っ張り出す
リビングルームに一人
更ける夜を過ごしながら
懐かしく
そして
大好きな旋律と歌声に
身を沈める
この音楽を聴いていたころ
私は何を願いながら
何を望み
何に一生懸命になっていたのだろう
そんなことを思い出す
今日
メキシコという土地で
このような
生き方をしているということを
想像できただろうか
そして
諦めてきたこと
甘えてきたこと
弱かった自分や
頼りない私を、振り返るのだ
しかし
なぜあの頃の夢を
諦めてしまったのかと
当時の自分を責めても
答えはない
想像したことが
そのまま現実になるというが
あの頃の私には
想像できなかったことが
今の私には
想像できるチカラがある
あの頃とは違う私の
新しい望みであり
希望であり
勝ち取りたいと思うものが
必ず、存在する
懐かしい想い出に留まらず
私という人間の持つ
新しい可能性を信じろと
音楽は語りかける
耳に
骨に
体中に
それが
音楽の持つチカラである
La Carrière -Mariko