高度生殖医療と向き合って
気がつくと
2年半
日本に帰ってきて
1年が経とうとしている
私は本当に
自分の遺伝子をこの世に
残すことができるのだろうかと
最近
心が揺らいでいる
心は弱い方ではない
けれど
治療の進捗がうまくいかなかったり
身体の変化を感じたりすると
どうしても
ネガティブな方向に
考えるものである
これが私の弱さであり
脳科学を駆使できていない
証拠なのだと思う
揺らがない軸を
体と心に
改めて
自分は母として
生きていくのだと
心を固める
何もよりも
優先すべきことを
決めたというのに
海外で働くチャンスについて
話されると
心が揺れ動く
そして目の前にある
別のチャンスを示されると
それにもまた
心動かされてしまう
今が踏ん張りどきなのだろうと
改めて自分と向き合うのであった
La Carrière -Mariko