先日私が身籠った子は
天使となってしまったが
この後の治療のことを考え
遺伝子の検査を
お願いしていた
流産した子ども側に
原因があるのか
それとも母体側なのかを
知るためでもある
結果から言うと
問題は子どもの方にあった
同時に
遺伝子検査の結果は
その子の性別も
教えてくれるのである
結果によると
その子は女の子であった
彼女は数か月の間
私のお腹の中で
懸命に生きてくれた
染色体異常は
高齢になると
どうしても起こるということから
覚悟はしていたし
流産になる可能性も
決して少なくないことは
知っていた
改めて
お腹の中にいた
小さな娘が
懸命に生きてくれたのだと思うと
不思議な気持ちになった
エコーでしか見えなかった
小さな命が
既に性別を持っており
さらにその子が
女の子であったと
分かっただけで
こんなにも
実感として
その命が生きたとわかる感覚が
不思議でならない
次の命を
つないでくれるよう
彼女から
命のバトンを
受け取った気がして
検査の結果が
遺伝子異常であったと
分かっていても
愛おしいものだと
思うのであった
La Carrière -Mariko