窮屈さがあふれ出る

日本の生活が
落ち着くにつれ

息苦しさを
感じるようになる

それは身体的なものではなく
精神的に、である

これは
今始まったことではないのだが
日本では本当に
なんでこんなことに
気を遣わなければならないのかと
思うことが
山のようにあるから、である

そもそも
私の母親は
あまり細かいことを気にしない

そして私もその性格を
十分に受け継いでいる

そのおかげで
他人に非難されることを
受け流せるような
性格に育った

けれど
やはり私は

ここの
今の場所の生活が
窮屈なのだと
痛感している

それは家の広さではなく

自分が置かれている
環境そのものが
窮屈なのである

夫との生活が
破綻しているわけではない
仕事に大きな不満があるわけでもない

ただ

私にとって
衣食住のうちの
住が
辛いのである

COVIDのおかげで
街行く人の人数も少なく
昔よりは

窮屈ではないはずなのだが

それでも息苦しいのは
何かが足りないのだと

心が叫んでいる

La Carrière -Mariko