風を読み、爪を出す

新年明けて
日が過ぎること、しばし

昨年から
自分で仕掛けてきたことだが
新しい仕事に
チャレンジすることになった

一つはシステム開発の仕事で
もう一つは
海外の主要取引先への
特定分野のコンサルティング業務である

日本に戻ってきてから
会社の変わってしまった文化や社風に
うんざりしていた私は
何かしら変化を呼び起こせるような
新しい取り組みをと思い
密かにこの二つの仕事の
仕掛を作って来たのである

つまり
表沙汰にはしていなかったが
Under the tableで
密かに仕事として進めていた
それがついに公認の物となったのである

密かにやっていたことの
実績が認めれらたこと

そのことを嬉しく思う反面
会社の長年の習慣や文化を
変えるのに
どれほどのパワーが必要なのかを
思い知らされた

個人が変わるのにも
相当のパワーがいるが
組織が変わるには
相当のパワーの何倍もの力が
必要になってくるものだ

今は仕事に全力投球していた
メキシコの頃とは違い

うまくバランスを取れるように
思考を変え
考え方の癖を変え
揺らぐ気持ちと共存しながら
生きている私であるが

それでもやはり
能ある鷹は爪が出てしまうものである
上司からも
そのことに感謝を述べられたほどである

多分これまでの私は
能ある鷹が爪を出しながら
全力で空を飛びまわっていたのだろう
雨の日も
大嵐の日も、である

けれど今は
そのバランスを取りながら
自分の爪を光らせる
方法を知ったところ、である

La Carrière -Mariko