趣味を究めること

人生の師匠が言っていた
趣味とは
究めてこそ意味がある

この歳になって初めて
今、その意味が分かった気がしている

究めるといわれると
その世界のプロフェッショナルになることや
誰かに教えられる立場になることを
想像しがちである

本来、趣味というものは
人生の楽しみの一つとして
好きなことを好きな時に
好きなだけできればいい

しかし
それは、実はそう簡単なことではない

様々な理由で続かないこともある

諦めざるを得ないこともある
突然好きだったことが嫌いになることもある
向上心が強いあまり
これ以上、伸び白がないと分かると
やめてしまうこともある

長年にわたり
同じ趣味を続けられる人は
幸せである

たとえ細々とでも
継続していくことの大切さを
趣味を通じて、学ぶことができるからだ

何かを続けることは
簡単なようで
最も難しいことの一つである

もちろん
ある道を究めるということは
長く続けることだけではない

究めるということは
深く追求して
本質や真相をつかむこと

すなわち

趣味を通じて得られたことを
自分の言葉で
表現できるようになることでもある

下手の横好きでも
物好きでも
偏愛でもいい

好きなことを好きな時に
好きなだけやってきた結果

自分に残ったものが、確かにあるはずだ

だから先人たちは言うのだ
趣味を持て
そして、究めろと

どんなことであれ
自分の好きなようにやったことは
必ず
何かをもたらしてくれる

続けられなかった趣味を思い出すと
なぜ、究められないと思ったのか
なぜ、やめようと思ったのか
必ずそこに、理由があるはずだ

そしてその理由が分かった時
続けられなかった趣味は
究めた趣味の一つに昇華されていく

趣味とは
究めてこそ意味がある

そこには
そんな教えが詰まっている

だからこそ
ハイヒールの世界も
究めていけば

歩いた一歩の一歩の先に
新しい学びが
待っている

 

La Carrière -Mariko