ようやく、一歩を踏み出す

日本に帰ってきて
ようやく保険証を手に入れた

これで病院通いができる

私は重い腰を上げて
まだ家が片付かなくても
とにかく病院へ行こうと決めた

なかなか月の物がやって来なかったため
私の身体はすでに
もう更年期なのではないかと
感じている日々であった

それでも
何かしらの手があるのか
ないのか

知ることが怖いと思った

そんな思いもあり
病院へ足を運ぶのは
苦痛であった

それでも病院へ行かなければ
何も始まらないということを
自分に言い聞かせ

ようやく一歩を踏み出した

まずは薬を飲むこと

自分と向き合うこと

これを最初の一歩として

なぜ日本に帰ってきたのか
自分に問いながら
治療を続けたいと思う

可能性は低いけれど
ゼロではない

ならば進もうと思う

La Carrière -Mariko